Shioriのボーナスタイム

育児がひと段落した主婦が隙間時間に好きなことを綴ってます

映画記録「THE FIRST SLAM DUNK」ネタバレありレビュー

ずっと観たいと思っていた映画「THE  FIRST SLAM DUNK」を観て来ました!

説明はもう不要かと思いますが、一応・・・!

26年の歳月を経て「SLAM DUNK」が復活!

1990年から1996年にかけて少年ジャンプにて連載されていた、高校バスケットボールを題材にした少年漫画です。作者は井上雄彦。コミックスの発行部数は1億を超え、ジャンプ黄金期を担った国民的人気作と言っても過言ではないでしょう!

しかも脚本・監督を原作者である井上雄彦自らが担当し、26年の歳月を経て公開されました。この映画は第46回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞し、さらなるブームを巻き起こしました。

 

私はスラダンをアニメで見たことはなく、原作のファンだったので声優陣がテレビアニメ版と異なることが発表されても特に不満はありませんでした。アニメファンだった人はやはり違和感を覚えたり、ショックだったこともあるかと思いますが・・・。それだけファンも多いってことですよね!

映画「THE  FIRST SLAM DUNK

以下ネタバレありありのレビューです!

もう、オープニングから泣ける!原作派の私にとっては桜木たちが動いているだけで泣ける!

これは伝えずにはいられない。オープニングを見ただけで、あ、来て良かったと思いました。井上先生が書いたような手書きのイラストから動き出す湘北高校のメンバー。作画が素晴らしく、とても美しかったです。そこから始まる試合場面のCGへの移行。スムーズすぎて没入感がありました。CGアニメだったことで初めは違和感がありましたが、試合中の素早い動きがわかりやすく、その違和感もすぐに消えました。動きがリアルだし、重心の移動、選手の目線、それによる相手プレイヤーの動き、その一つ一つにキャラクターの意思をはっきりと感じることができました。

今回私はどうやら主人公は宮城リョータらしい、場面は山王戦?ということしか前情報を入れなかったので、山王戦?どう考えても桜木が主人公でしょ?と思っていました。全然違った、宮城がちゃんと主人公でした。ストーリーの同じものをこうも違う見せ方ができるのかと感動しました。

山王戦と合間に過去の回想が入り、宮城の過去が語られるというストーリー。

宮城は沖縄生まれ、バスケのうまい兄と1on1をして過ごす。兄のことをとても慕っていたが海難事故で帰らぬ人となってしまう。家族の中でも大きな存在だった兄を亡くし、家族みんなが大きな喪失感を持つ。その後湘南に移り住み、私たちも知っている話が始まります。

 

宮城家にこんな過去があったとは。母親も完璧ではないです。特にこの母親は少し前に夫を亡くしていることもあって、本当に大変だったと思う。子どもの気持ちにまで手が回らないのもわかる。けど、宮城はどんな気持ちでバスケをやっていたのだろう。きっと楽しいだけじゃない、思い出して辛くなることもあったと思う。それは母親も同じだったのですが、そこにうまく寄り添える余裕はなかったんですね。宮城家の中で兄の存在はなかったかのように隠されて行くのです。

ある時宮城は兄とよく行っていた秘密基地のような場所に向かい、そこで兄の鞄を見つけます。中には当時使っていたボールとバスケ雑誌、リストバンドなどの兄の遺品が。そこで思い出すんです、兄は最強山王を倒すんだと語っていたことを。その夢も背負い、宮城は山王戦に向かうわけです。

そしてここで出できたリストバンドを宮城は大切にし、試合中もずっとつけているんですよね!これは原作漫画の当時からつけていて、当時は理由が語られていなかったことです。それが26年越しにわかったところでまた感動。うわぁ・・・って声が出ちゃいました。

ちなみにこの時出てきた雑誌は赤城の原点ともなっていた雑誌と同じもので、そこでも繋がりがあるのか〜!と感動しました。

 

私が一番印象に残っているシーンはインターハイの前日に母親に宛てた手紙で「生きているのが俺ですみません」と書きかけ、手紙を握りつぶし捨てたシーン。宮城はきっとずっとそう思っていたんだろうなと。生きていたのが兄だったら、自分が死んでいたら、そう思ってバスケをしていたんだなと。しかし、兄の死を受け入れ乗り越え、宮城リョータとして兄の夢を背負い山王戦に臨み、その勇姿を母親に見せられたことで少しでも救いになればいいなと思います。

終わりに

原作を知らないと試合の流れがわかりずらかったり、細かいシーンの意味が伝わりづらいかな?と思う部分もありましたが、そこはスラムダンク。もちろん知ってるよね?くらいの気持ちで、脳内補完バッチリでした!

この映画ではあの有名なセリフや、あの忘れられないシーンがカットされている場面が多くみられました。その理由や思いについてはぜひパンフレットの井上先生のインタビューを読んでください!それを読んですごく納得がいったし、よりこの映画を好きになりました。

 

まだまだ公開中の映画「THE  FIRST SLAM DUNK」まだご覧になっていない方は是非!観た方は一緒に語り合いましょう!